生命保険や医療保険の加入
「安心」のため
「お守り」として
加入するケースが多いのではないでしょうか。
生命保険も医療保険も、
加入できるのは健康なうち。
(一部例外もあると思いますが)
まず、現在病気治療中では加入できませんし、
健康状態によっては割高になったり、
その保障を免責となったり。
加入するタイミングは、
生活環境が大きく変わる時が
多いと思います。
就職・結婚・子どもの誕生・・・
保障としては、
定期(その期間保障)や
終身(死ぬまで保障)が
ありますね。
さて今回は、医療保険についてです。
医療保険が必要な時はどういう時でしょうか?
通院だけの場合は、
通常、医療費の3割負担で対応しますが、
入院や手術による自己負担額や
休職期間の生活費を考慮して
となると思います。
万一の時を考えて!
では、その万一を考えて、
幾らのものに加入しておけばよいのでしょうか?
「入院1日目から、10,000円保障されます。」
「手術すると、1回200,000円出ます。」
厚生労働省の統計データからですが・・・
まず、年代別の平均入院日数として、
40代 約20日
50代 約27日
60代 約30日
と年々短期化しています。
また、主な疾病別の平均入院日数は、
がん全体 約19日
心疾患 約20日
高血圧 約60日
脳血管疾病約90日
で、60日を超える長期入院は少なくなっています。
仮に30歳で毎月5,000円の保険料に加入の場合、
その分を預貯金すると40歳の時点で、
5,000円×12か月×10年=600,000円。
(利子は考えていません)
さて、ここからが本題です。
医療保険に加入・見直しをする時に、
まず思い出したいのは、
健康保険です。
そう、現在は小学生~70歳未満は、
医療費の自己負担は、原則3割ですね。
ここまでは、認知度が高いのですね。
年間自己負担額が10万円以上の場合、
確定申告により還付というのも
認知度が高いと思います。
では、入院と手術で、1か月100万円
掛かった場合の自己負担は?
100万円の30%で30万円?
健康保険には、
「高額な医療費を支払ったとき」として、
高額医療費という制度があります。
これを使うことで、
自己負担額がかなり少なくて済みます。
その計算式については、
協会けんぽHPをご参照下さい。
高額な医療費を支払ったとき
被保険者の収入によって、
異なってきます。
標準報酬月額という、
健康保険料等を決める月額によって
変わってきます。
例えば、酬月額27万円以上~51万5千円未満の方で
1か月100万円の医療費で計算してみます。
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%となっていますので、
80,100円+(1,000,000円ー267,000円)×1% =
80,100円+7,330円 = 87,430円
100万円の3割でなく、87,430円が自己負担となります。
長期化すると更に軽減されます。
仮に、
手術で1回100,000円としたら、それだけで自己負担額を超えます。
プラス入院1日5,000円としたら・・・
因みに、これは、
健康保険の保険者に申請をする必要があります。
申請を忘れていると自己負担額が多くなりますが、
病院によっては、事前に申請をするように教えてくれるようです。
また、一度支払った後に、申請して差額が戻ってくるので、
手続きを事後でも可能です。
高額医療費という制度は、
かなり明確に案内されていますが、
意外と知られていないと思います。
これ以外にも、
会社員などの健康保険の場合は、
傷病手当金があります。
(自営業なし)
当然、業務内でのことであれば、
労災で対応となります。
(経営者なし)