「空き家問題」と言われますが、
その理由は?
また、空き家が増えることで何が問題?
浜松市の空き家状況
まず、現状を確認してみます。
浜松市内の空き家数は、約49,200戸(2013年調査)
うち、
利用目的のない一戸建ての空き家が、12,200戸
空き家率は、13.9%(全国平均13.5%)
空き家でも、
販売中や賃貸で入居者募集中、
普段使っていない別荘
等を除いた分で、12,200戸あるということです。
増加の原因
何故、空き家が増え続けているのか?
少子高齢化、超高齢社会と言われていますが、
核家族化が進んでいることがその要因です。
浜松市の1世帯当たりの人数は、
2.62人(2010年国勢調査)です。
今はもっと少なくなっている可能性が高いです。
子どもが大きくなり、自分で家を所有することで、
親が亡くなった後、転居とはなかなかなりません。
住むわけではないが、思い入れのある家を
解体もなかなか踏ん切りがつかず・・・
断捨離とはレベルの違う判断になります。
兄弟姉妹の意見が統一されず、
そのままの状態になるということも。
このような相続によるものが多くあります。
他にも、家購入は、新築が多い等
様々な要因はあると思います。
空き家問題
適正に管理されず放置されたままの空き家が増加すると、
・防犯性・防災性の低下
・公衆衛生の悪化
・景観の阻害
など地域に悪影響を及ぼすことになります
例えば、
庭木が延び、雑草も伸び放題になり、
蚊やスズメバチや害獣(ネズミ等)を
発生させてしまうこともあります。
また、手入れが行き届かず、
台風などの強風で、
瓦等様々な物が飛散することもあります。
老後の生活費用
しっかりと備えがあれば良いのですが、
公的年金等では不足してくることもあります。
例えば、
介護が必要になった場合、
特別養護老人ホームに入居できれば、
自己負担も少なくすみますが、
要介護3以上が原則ですので、
ある程度自分で活動できる状態では
入居できません。
グループホーム、
有料老人ホーム、
サービス付き高齢者向け住宅
などへ入居する場合、
一時金や入居費用(家賃のようなもの)が
必要になってきます。
この分が、公的年金で賄えないということが
あります。
この場合、
自宅の売却・賃貸という案もありますが、
リバースモゲージという案もあります。
自宅を担保にお金を借りるというもので、
自宅に住み続けることもできます。
最期は自宅でと考える方も多く、
その環境を残しておくことができます。
これらの手段は、当然デメリットもありますので、
メリット・デメリットを理解した上で、
対応していくことが重要です。
認知症になるとこの判断もできませんので、
早めに対応しておくことが必要となります。