「老後2000万円不足問題」により
今まで以上に公的年金に注目が
集まりました。
先日も、5年毎に行われる
公的年金の財務検証が公表されました。
また、近年は
「ねんきん定期便」
「ねんきんネット」
により年金情報が簡単に
入手できるようになっています。
では、
我が国の公的年金制度の特徴とは?
国民の所得を保障して病気や事故などから
生活を守る社会保障制度
基本的な考え方は
抑えておきたいですね。
国民皆年金
国民のすべてが年金制度に
加入できる体制であり、
日本では、基本的に
20歳以上60歳未満の全ての人が
公的年金制度の対象です。
安定的な保険集団が構成され、
社会全体で老後の所得に
対応していくものです。
20歳以上の人は
いずれかの年金に加入
していることになります。
世代間扶養
現役世代全体で
その時代の高齢者の生活を
支えていこうという
世代を超えた支え合いとなります。
この世代間扶養の実現のために
日本の年金制度では
「賦課方式」を基本的に採用。
賦課方式とは、
現役世代から保険料を徴収して
高齢者に年金を支払うという仕組み
です。
ただ、少子高齢化が進んでいる状況であり、
積立金を保有し
運用収入でも賄っているのが現状です。
一部積立方式の側面もあるということ
になります。
年金積立金につきましては、
年金積立金管理運用独立行政法人HPをご覧ください。
社会保険方式
社会保険方式とは、
国や公的な団体を保険者として、
保険の技術を用いて
保険料を徴収し給付を行う
という仕組みです。
被保険者は強制加入が原則であり
加入者は保険料を負担し、
それに応じて給付を受けることに
なります。
ただ、制度も紆余曲折を経て
形成されてきていますので
必ずしも保険料拠出が
前提となっていないものも
あるのが現状です。
我が国の社会保障制度は、
社会保険方式を採りながら、
高齢者医療・介護給付費の
5割を公費で賄うなど、
公費負担(税財源で賄われる負担)に
相当程度依存しています。