銀行業務検定の中に、
「年金アドバイザー」
というものがあります。
文字通り、
年金のアドバイスをする人です。
銀行業務検定試験
検定試験は4級・3級・2級がありますが、
かなり実務的な試験だと思います。
この検定試験の3級は、
1991年3月にスタートしたもので、
金融機関職員が
顧客からの年金に関する相談や照会に
応じるために必要とされる基本的知識
およびセールスにおいて必要となる
技能・応用力についての習得度合を
測ることを目的としています。
受験者の平均勤続年数は
おおむね10年程度となっています。
金融機関の中堅職員に
取得が奨励されているようです。
社会保険労務士との違い
年金と言えば、
国民年金、厚生年金ですが、
士業では、社会保険労務士が
その専門分野となります。
社会保険労務士(社労士)は、
労働基準法
労働安全衛生法
雇用保険法
健康保険法
などもその対象となり
範囲も広くなっています。
国民年金法
厚生年金法
は、その中の一部となります。
年金アドバイザー試験と
社労士試験では、
問われる知識の種類が
少し異なるため
習得する知識の内容も
当然変わってきます。
年金アドバイザー試験では、
年金相談の実務に役立つ知識が中心
社労士試験では、
年金制度全体への理解が求められます。
問われる知識の広さや深さで言うと、
年金アドバイザーは、「狭く深く」
社労士は「広く浅く」
社労士が年金の知識の深耕化のために
年金アドバイザー試験を受験することも
あるようです。